『シュナの旅』- 人間と人と神人と、誇り高き信念

(この記事は、読書によって受けた影響を、自分の経験と重ね合わせて何かしらの教訓として言語化しているページです。記事一覧は こちら からどうぞ。)

画像 シュナの旅表紙

『シュナの旅』-ナウシカともののけ姫との要素が入った作品。物語の通底は、もののけ姫に近いところがある。チベットの民話をヒントに書かれた作品。

いまこのときにも
月は天空をかけめぐり
人狩りは地を徘徊している

しかしとにかく
ひとつの試練をふたりは
こえたのだった

月は人間を超越する象徴。月は人に試練を与える存在。

 

月[神人]→(試練)→人

月[神人]→×(試練)→人間 ※人間は試練を与えられるべき資格をもたない

 

人間とは、人間同士の間で生きる野心にとらわれた存在。金銭欲、物欲にまみれ、欲の渦の中で息をする者たち。戦、人身売買、富貴、貧。

人とは、宇宙の構成者としての存在。神人、人、動物、植物、鉱物の序列、循環の中の存在。人を超越する存在者から試練を与えられるもの。独立し、誇り高き信念をたずさえる。

存在の知覚。存在の成長。根源的生命の価値。

そして、誇り高き信念。

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画像 シュナの旅 読後 2023.10.27

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