2024年7月7日に開票が行われた東京都知事選。
投票率は前回よりも改善したものの、相変わらず低投票率には変わりのない 60.62% という結果でした。
そこで、もし投票率が改善していれば、立候補者の結果の得票数はどのように変化していたかを試算してみました。
投票率に対する得票率の変化
図1 は実際の得票数です。画像サイズの都合上、上位10名までの表示とさせていただいています。結果は、小池百合子さんのトップ当選です。
ここで、投票率が 80~100% であった場合、得票率がどのように増加していたかを計算してみました。計算を行う上で、ここで一つの仮定を行います。
仮定:投票に行かなかった人は、前任の小池百合子氏には投票しない
投票に行かなかった人は、
- 政治に興味がない
- 投票したとしても自民党の小池百合子氏が勝利すると思っている。だから、投票には行かない
という傾向にあると推測し、小池百合子氏には投票しなかったと仮定します。
有権者数と投票率とを掛け合わせ、投票率 80, 90, 100% のときの得票率を棒グラフに著したのが図2 です。
図2 からは、投票率が90%以上であれば、当選者が変わっていたことがわかります。よって、投票率が向上すれば、東京都の舵取りが変わっていたということが言えます。
せめて投票に行こう
“選挙権は、権力者に対する民衆がもてる唯一の武器である”
といわれます。
この民主化したといわれる日本で、これほど投票率が低いのは情けないと思います。
民衆自らが権力者に対する武器を捨て、自らへの政治の内容に責任を取らないことが、投票権を捨てるということです。
投票に行けば、政治を見る目が変わります。
時事に関心を持ちます。
今回の投票では前回よりも3~4ポイント上昇し、6割の投票率となりました。
今後、若者を中心に政治に関心を抱き、権力者の動向を監視する目を養っていける社会に進歩しなければ、壊滅の道をたどっている日本は、自滅に終わることになろうと思います。
ぜひ、選挙に行き、投票する社会的行為を身に着けていきたいものです。
無責任な権力組織を回避して、自分らしく生きる方法や考え方を記しています。読者の皆様個々人の人生について、振り返っていただける時間を提供できれば幸いです。