雇用関係 – 利益相反関係

FXをしている人は、お客さんとFX会社が利益相反関係にあることはご存じだと思う。

つまり、お客が儲かればFX会社は損をし、FX会社が損をすればFX会社は儲かるというビジネスモデルとなっている。

これは、雇用関係に似ていると感じた。

つまり、労働者が儲けよう(給料を多くもらう)とすれば雇用者は費用としての出費を増やさなければならないし、雇用者が内部留保や自身の給与を挙げようとすれば、労働者に渡す給与額を増やしてはならない。

こういうことを考えると、雇用し雇用されることはなんと不条理な事かと思う。

どちらかが犠牲にならなければならない。

私自身、なぜこうも転職を繰り返すのかと思うと、この利益相反関係が性に合わないからだということにようやく気付いた。

「企業戦士」という言葉は懐かしいが、自分を押し殺して企業の歯車となって働くと、若いうちはよいが、年を取ってくると心身の健康を害してくるようになった。

その先には、死期が早まるという結果しかない。

なんのために生まれてきたのか?

企業の歯車となるためか?

そんなことなら生まれてこなければよかった。

それでも天意によりこの地に生を享けたからには、なにかしらの仕事をしなければならない。

しかし、その仕事は、だれかの利己的な利益のためであってはならない。

地球自然界を含めて、広い視野をもって、何かの対象に対して仕事をすればよい。

 

利益相反関係は労働者のような潜在的弱者が将来的にはつぶされる関係のことである。

 

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