世の中に出回っている書籍はあまたあるが、私が必ず注意していることは、本の著者がほんとうにその本人が書いたものであるかどうかという点である。

本の売り上げを上げるために、著名人の名を借りて本の表紙に大きなフォントで印字されている場合がある。それは監修、監訳にでかでかと表示させているケースが多い。監修、監訳者は全体の構成を見渡すだけで、実際は別に著者がいる。それを調べるには、主に著作権表示のページにそれは書いてある。共同執筆者を見ればよい。その方々が本当の執筆者である。

また、共同執筆者に名前を載せてもらえない別の共同執筆者も存在する。監訳書の場合は、下書きをかけだしの見習い翻訳者の方に書いてもらっている場合もある。本の選び方

出版社もカネになることは策を練る。監修、監訳者に著名人が印字されている書籍は、読む前に気を付けるべき本である。

特に予備校のテキストは、アルバイトに原稿を書かせているところもあるので余計に注意を払うこと。それでも心配なら、直接予備校に電話をかけて確かめることが必要となる。裏方に控えて、世間には見えないところで作業をしている人たちがいることを忘れないこと。

出版社が誇大広告的に監修、監訳者を大きな印字で表示していることに紛らわされてはならない。その点に注意して本を見るべきである。

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