親子関係 – 子は親の所有物と解する母親

「あなたは、私がおなかを痛めて産んだ子だから、私の言う通りにしなさい」
「あなたは、私がおなかを痛めて産んだんだから、私の物(所有物)よ」

上記のように露骨に表現する母親がいる。

人間の母親は、時に、勘違いをする。

自然の世界では、子供が独り立ちできるように親は子に生きる方法を教えるが、人間は、極端な文学愛好家が好む『愛情』というもので、子供を呪縛に追い込む。

自立的思考をもった子供もそうでない子供も、人間的愛情が青年期以降も強制的に受けることで、枷をはめられた人生を送ることとなる。

自分で選択肢を選ぶことができず、歪んだ、そう、歪んだ性格が形作られる。

”親という存在が業であり、子を作るという行為も業である”と真剣に考える子供は少なくない。

生きる屍とは文字通り、そういった子供のことを指す。

「親を赦す必要はない」

この言葉に幾度助けられたことか。

親を赦す必要はない、それ以上何もしなくてもよい、と。